「拘束介護」という言葉で十把一絡げに断じてはいけない

拘束介護なんて、なんて忌まわしい印象を与える言葉でしょう!

認知症で徘徊の怖れがある方や、
脳に障害がある方では凶暴な行動をとってしまうケースもあり、
ケアする側の人手の足りない夜間などには、
鍵をかけて外出を制限するだけでは予防できずに、致し方なく
身体をベッドに拘束することもあろうかと思います。

私自身は、実際にそんな状況を見たことはありませんし、
実情にも疎いものです。
一概に、ケア方法の良し悪しを断じることは出来ません。

拘束介護には当たらないと思いますが、近くで起きた事故で
悲しいものがありました。
外から鍵をかけて、勝手に外へ出られなくしていた為に、
火事の際に逃げ出すことが出来ずに亡くなってしまったのです。
少なからずの事情は聞き知っているだけに、
そのような措置が相応しくなかったとは言えません。

それぞれの介護現場では、様々な不都合があって、改善策を模索しています。
その為に事故が防がれる結果が得られたとしたら、
その方法は成功したと言えるでしょう。
でも、介護される側にとっては必ずしも快適とは言えないかもしれません。

例えばこの「拘束」というものがそうです。
誰が、ベッドに縛り付けられて快適でしょう。
動きたいのに動けない事が、不快でない訳が有りません。
でも、拘束しなかったとしたら事故につながる可能性が高いと
考えられる場合、危険性を避ける策を講じない訳にもいきません。

出来るだけ短時間の拘束で済むように、知恵を絞ることぐらいしか
思いつきません。

ただ、「拘束介護」に虐待のイメージが伴う事が得心の行かないところです。