あらゆる人に宿る腸内フローラからはエクソソーム(Exosome)という細胞外小胞の一種が、細胞から分泌されています。腸内細菌はおよそ1000兆個存在します。それぞれの細菌から顆粒状の物質、バクテリアエクソソームが、細胞間の情報伝達の役割を果たしています。口腔細菌と腸内細菌に宿るバクテリアの数は極めて多くエクソソームの数はさらに数万倍です。身体の中には「兆」を超える「京」単位のバクテリアエクソソームが存在するのです。
近年では、最新論文から『フゾバクテリウムヌクレータム』という口腔と腸に存在する菌のエクソソームが大腸ポリープひいては大腸がんの原因であることが判明しています。エクソソームは、ほとんどのがんの発生および増殖、転移の機序になっていたこともわかってきています。
では、大腸がんやポリープを予防するにはどうしたらよいのか?!
答えは口腔内、腸内をバランスの取れた菌叢にすることです。具体的にはフゾバクテリウムヌクレータムの除菌です。
つまりフローラのエクソソームレベルでの腸活と口活です。特にフローラエクソソームの源である、口腔内フローラは多大なる影響を全身に与えています。
当院ではさまざまなバクテリアエクソソームを培養、製品化しエクソソームを用いたエクソソーム治療を行っています。そのひとつが、口腔フローラのバランスをとる口腔ペーストを用いた口腔ケアです。これが大腸がんから身を守る大事なケアであると認識しています。
口腔内細菌は700種類以上で多様性があり、コアマイクロバイオームは67%がその人に固有と言われています。口腔内フロ-ラバランスを改善することは、病気を引き起こす源を断つことになります。これを口腔フロ-ラドミノ倒し阻止と称します。
口腔内フロ-ラバランスを変えると唾液を介して腸内フロ-ラバランスが変化します。口腔内フロ-ラがエクソソ-ムレベルで全身に直接、さらに腸内フロ-ラを変えることで間接的に多大な影響を与えているのです。
口腔内環境はドミノ倒しの一枚目のキ-ピ-ス、駒と言えます。これからの医療に欠かせないのは、エクソソームの視点です。
我々は口腔フローラエクソソームと全身疾患に関していち早く取り組んでおり、歯科医科連携から新たな医療システムの開発を目指しています。
繰り返しですが、口の中の細菌のバランスは、腸の細菌のバランスに大きな影響を及ぼします。唾液中の細菌のバランスを見る検査や口腔内環境をチェックすることが大腸がんの予防や難病治療の決めてとなりうるのです。
また歯科金属があると少しずつ金属がイオン化して溶け出して、金属アレルギーからお腹の不調になっていることがあります。また金属イオンは腸内細菌バランスを崩すことも明らかになっています。
バランスを整える治療は約6ヶ月程度の期間を必要としますが、腸内環境が変われば一生、がんとは無縁の人生を描くことも可能かもしれません。
高輪クリニックグループでは、口腔内環境と腸内環境のバランスを整えることを軸に考えています。
人それぞれ異なる病気の原因を医科と歯科で総合的に検査・治療することでがん予防や腸関連疾患のケアをしています。癌の予防やお腹のことで少しでもお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
※高輪クリニック京都では歯科関係はスクリーニングフローラ検査(口腔内フローラ検査)及びオーダーメイド乳酸菌/サプリメント処方のみとなります。
予約時に「HPのコラムを見た」と言って頂ければ、スクリーニングフローラ検査(口腔内フローラ検査)を無料とさせて頂きます。
(別途、初診料5,500円必要)
さらに11月30日までにお申し込みいただきました方には、がんの予防にも繋がる痩身フローラエクソソームを無料プレゼントいたします。